きれいごとの下を、読む。
事情を語る声より先に、観客が欲しい悪役の輪郭だけがくっきりしていく。
謝罪も反論も、出た瞬間から説明ではなく次の投票用紙にされてしまう。
正しさを証明する書類が増えるほど、傷ついた側の声は訴訟の駒として整えられていく。
権利を守るための言葉が、いつの間にか誰かを黙らせる刃にもなっている。
壊れそうな姿に理由を求めるほど、見ている側はその痛みを見世物に変えてしまう。
『閲覧注意』の先を、指はもう止めていない。
第◯話が上がるたび、闇の続きを待つ指がまた動く。
残酷な展開ほど、通知は静かに待たれている。
読み終えても、小さな棘だけが残っている。
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