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拡散希望、の三文字が、痛みを商品に変える。
スクリーンショットは、消えたはずの言葉を消さない。
引用のたびに、裁判官がひとり増えていく。
最初の「いいね」を押した指は、もう他人事ではいられない。
切り抜かれた十秒が、その人のすべてにされていく。
通知の数だけ、加害の実感が薄まっていく。
まとめられた瞬間、経緯は誰にも読まれなくなる。
「拡散希望」と書いた本人は、もう止められない。
コメント欄は、裁判所より先に判決を出す。
謝罪動画の再生数が、謝罪そのものより語られる。
「晒し」という言葉は、もう驚きを連れてこない。
まとめサイトの見出しだけが、本文より遠くまで届く。
検索候補に残った一言が、当人より長く生きる。
次に晒される側になるのが自分だとは、誰も考えない。
笑いに変えた瞬間、痛みは共有しやすくなる。
「事実確認」より、罵倒の方が早く伸びていく。
触れるほどに、広がっていく。
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